本書「働く人と組織のためのこころの支援」は,産業心理臨床・産業カウンセリング領域において,20年以上におよぶ豊富な経験をもつ著者による臨床書である。
一対一の個人への相談から,環境調整などの組織への関与,会社全体へのコンサルテーションなどこの分野全般を網羅しており,男女と問わず若手からリタイア直前の職員までの多彩な事例研究を核として,この分野の専門家のためにさまざまな示唆・提言がされているものである。
本書は,産業カウンセラーや産業分野で活躍する臨床心理士をはじめとして,保健師や産業医療関係者,人事の担当者など,多くの専門家にとって必読書である。
第 I 部 産業における心理臨床の展開
第1章 産業心理臨床事始め
第2章 産業における心理臨床の展開
第3章 C社での心理臨床活動の実際
第 II 部 メンタルヘルス・カウンセリングで見たサラリーマン人生の諸相
第4章 一過性のストレスや不適応反応のあらわれ方
第5章 パーソナリティと役割適応
第6章 サラリーマンとアイデンティティ形成──新人・若手社員の心的状況
第7章 中年期のこころ模様──40歳から60歳のメンタルヘルス
第8章 カウンセリングから見た中年期のこころ模様
第 III 部 メンタルヘルス・カウンセリングの構造特性と技法
第9章 カウンセリングに影響する企業内の構造特性
第10章 産業場面でのカウンセリングにおける精神分析技法
第11章 産業場面におけるコンサルテーション・リエゾン機能
第12章 カウンセリングに示された社員の心的世界
第 IV 部 産業心理臨床家の養成
第13章 産業心理臨床と養成の課題──産業心理臨床を実践するために
第14章 心理療法の教育と訓練
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