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伊坂幸太郎史上 もっとも切なく、でも、あたたかい。 僕たちは双子で、僕たちは不運で、 だけど僕たちは、手強い 双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語 常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。 双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、 そして、彼ら兄弟だけの、 誕生日にだけ起きる不思議な現象、「アレ」のことーー。 ふたりは大切な人々と出会い、 特別な能力を武器に、 邪悪な存在に立ち向かおうとするが……。 文庫版あとがき収録。 本屋大賞ノミネート作品! 解説/瀧井朝世 【目次】 フーガはユーガ 文庫版あとがき 解説 瀧井朝世
レビュー(533件)
大好きな作家なので文庫化されたものはコンプリートしてます。今回も面白かったです。
△
途中でクルクル回ってよく分からなくなる。残酷だし、私は好きじゃない。(中1、娘)だそうです。
既に購入済みであることを忘れていてもう一冊買ってしまったという曰く付き(←)の本です; 出だしは、正直ん??という感じでハマりませんでしたが、我慢して読み進んでいったら、独特の伊坂ワールドの展開が思いの外面白く、結局一気に読み終えてしまいました。 最後がちょっぴり悲しい展開でしたが、読後感は悪くはありませんでした。 因みに伊坂氏の小説は好きではないと言って、読み渋っていた主人も、私が「思いの外面白かったよ!」と言ったら、渋々ながらも一気読みしたみたいです。
目を背けたくなる残虐シーンもありますが場面展開の上手さ、特に終盤の畳み掛けるようなドキドキハラハラ感は圧巻です!
読んで後悔した
「感動する」と「悲しい」を混同したくないので、この作品を「感動する物語」とは称したくない。 全く希望が残らない物語ではなかったけど、この作家さんならあの結末にしなくても読者を惹きつけられたと思う(あの結末にしなければトリックは使えないけど)。あまりに報われなくてきつい。不幸な生い立ちも、途中の苦しい展開も、最後にカタルシスで「読んでよかった」となるのを期待していたので、感情の行き場がなかった。