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『旅の絵本』『ふしぎなえ』『ABCの本』などが世界中で愛されている画家の、初の自伝。 「自伝のようなものは書くまい」と思っていたが、日本経済新聞の「私の履歴書」欄に原稿を寄せるうちに「記憶のトビラがつぎつぎに開いた」、と大改稿大幅加筆。人情味のある豪傑な義兄、小学校で隣の席だった女の子、朝鮮人の友人、両親、弟……昭和を生きた著者が出会い、別れていった有名無名の人々との思い出をユーモア溢れる文章と柔らかな水彩画で綴る。 「わたしも、冗談が多すぎた。でもまだ空想癖はやまない。しかしこの本に書いたことはみな本当のことで、さしさわりのあることは書かなかっただけである」とは著者の弁だが、炭鉱務め、兵役、教員時代など知られざる一面も。 50点以上描き下ろした絵が、心温まる追憶は時代の空気を浮かび上がらせ、読む者の胸に迫る。楽しく懐かしい、御伽話のような本当のお話。
レビュー(19件)
ありがとうございました。
安野 光雅さんの絵と文章のセンスの良さいつも感嘆しています。
女房が欲しがっていたので、購入です。本そのものは新品ですし問題なし。 内容はわからない。
安野光雅さんの旅の絵本が大好きです。絵は見る機会がありましたが、文章を読むことがなかったので絵のある自伝を購入しました。 素敵な挿絵と、昭和初期からの色々なユーモアあふれるお話しに楽しく読みました。