「認知バイアス」をご存知でしょうか。これは「思考の偏り」や「考え方のクセ」などと説明されており,判断や記憶,知覚などの際に生じる心のはたらきです。本書では,さまざまな場面で生じる認知バイアスを解説しています。たとえば,いつの間にか自分に都合のよい情報ばかりを集めていないでしょうか。これも認知バイアスの一つです。災害で危険がせまっても自分は「まだ大丈夫」と思いこんでしまうような,命にかかわるバイアスもあります。
認知バイアスは,すばやい判断や心の安定に必要な場合もあり,必ずしも悪いものではありません。しかし極端な偏りは命にかかわり,差別や偏見につながることもあります。思いこみや偏見のない合理的な判断のためにバイアスを「知る」ことが重要なのです。
プロローグ
1 知覚と認識のバイアス
錯視
見落としの錯覚
単純接触効果
真実性の錯覚
確証バイアス
バーナム効果
認知的不協和
機能的固着
誤帰属
プラセボ効果(偽薬効果)
妥当性の錯覚
インパクト・バイアス
計画錯誤
2 記憶のバイアス
虚偽記憶
事後情報効果
ラベリング効果
圧縮効果
レミニセンス・バンプ
バラ色の回顧
ピーク・エンドの法則
ツァイガルニック効果
皮肉なリバウンド効果
後知恵バイアス
一貫性バイアス
ネガティビティ・バイアス
気分一致効果
Column 1 有名性効果
Column 2 部分手がかり抑制効果
3 判断と意思決定のバイアス
代表性ヒューリスティック
利用可能性
ヒューリスティック
アンカリング効果
フレーミング効果
信念バイアス
正常性バイアス
現状維持バイアス
サンクコスト効果
デフォルト効果
現在志向バイアス
不作為バイアス
ゼロサム・バイアス
Column 3 利用可能性カスケード
イケア効果
単位バイアス
あいまいさ回避
身元のわかる犠牲者効果
モラル・ライセンシング
リスク補償
消費行動に関係するバイアス
4 人間関係のバイアス
ハロー効果
予言の自己成就
楽観性バイアス
ナイーブ・リアリズム
フォールス・コンセンサス
スポットライト効果
透明性の錯覚
行為者ー観察者バイアス
権威バイアス
被害者非難
システム正当化
敵意的メディア認知
Column 4 第三者効果
5 集団のバイアス
同調バイアス
集団への同調
少数派への同調
バンドワゴン効果
集団極性化
外集団同質性バイアス
内集団バイアス
究極的な帰属の誤り
錯誤相関
傍観者効果
6 数にまつわるバイアス
ナンセンスな数式効果
回帰の誤謬
平均値の誤謬
生存者バイアス
相関分析の落とし穴
シンプソンのパラドックス
擬似相関
ギャンブラーの誤謬
確率の誤謬
確実性効果
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