こんな甘えたな軍人さんなんて、見たことないですよ
遊郭で生まれ育った清は下働きの身にもかかわらず客の軍人・正嗣の妻として身請けされるが…。
「彼を俺の、内縁の妻にするつもりですーー」遊郭で生まれ育ち下働きとして働く清は、上官の伴でやってきた客の軍人・正嗣の酌をすることに。艶やかな花魁に一切興味を持たず、寡黙で、終始優しかった正嗣を清はいつしか待ちわびるように。これが遊女たちの言っていた恋…? そこへ再び正嗣が見世に現れ、楼主と緊迫した小競り合いを演じた末、清を身請けしてしまう。初めて外の世界へ出た清は言葉少なな夫との生活に馴染もうと頑張るが…。
レビュー(3件)
表紙からもわかるように古き良き時代の日本が舞台の小説。世界観にイラストがとても合っていて良かったです。寡黙な軍人と純真な清との純愛に癒やされます。
ネタバレ含む
呉服屋次男の軍人×遊郭の下働き。受の清は遊郭生まれで、物心つく前からこき使われ、給料もなく満足に食事ももらえない最底辺の生活。それでも、一粒の金平糖を拾っただけのささやかな幸せに「今日はいい日」と自分に言い聞かせる健気な子。あんな環境で育ったのに、よく性格歪まなかったよね。不憫で健気な受は大好きです。楼主が清に執着しているので、たまたま遊郭に来た攻の正嗣に気に入られ危ういところで身請けされるまでハラハラした。でも、身請けされてからもすぐ幸せとはいかないんだよねえ。清はストレスから胃潰瘍?になりかけてたんじゃないかな。寡黙な正嗣は言葉足らずのところがあって、清は不安で仕方なかったと思う。でも、正嗣が一貫して清に対して誠実でいてくれたのはよかった。色々あったけど、うまく収まるべきところに収まったね。コミカライズも楽しみ。