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近代的なスタイルの国語辞典の第1号『言海』は、「読める辞書」としても絶大なる人気を誇ってきた。語釈には「堂々めぐり」がほとんどなく、意味の本質に迫るキリッとした名文づくし。とりわけ動物・植物・鉱物などの語釈がシブい。ユーモアすら漂う。明治時代の俗語もまじり、方言などの注記もある。用例も豊富で、古典のアンソロジーのような一面も。巻頭の「語法指南」は日本最初の近代的な文法書として愛用された。明治のことばの辞典として、また古語辞典としても役に立つ。国語辞典として使うための詳しい解説つき。縮刷版(明治37年)の内容をそのままの大きさで覆製。
レビュー(13件)
舟を編むを見て興味を持ち購入しました。分厚い文庫本のようになってます。厚さは4センチあり箱はありません。気軽に読めそうな辞典ですね。文字が潰れてたり当時の感じなので見ずらいところは多いですね。平仮名も読めないところがあって悩ましい。恋愛など乗ってない言葉もいっぱいありますが時代を感じる良い辞典だと思います。
明治期に編纂された国語辞典を当時の「携帯版」サイズのまま復刻したとのことだが、文字が小さい上に活字が潰れており、かなり読みにくい。原典を写真コピーしただけなのだろうか? 内容は同じままで新規に活字を組んでもらいたかった。資料・趣味レベルの本で「実用」的とは言いがたい。
ある意味、趣味の範疇
昔の変容仮名が使われていたり、文字が小さくて実用としては使い難いかもしれません。 けれど現在ではなかなか聞かなくなった言葉や、同じ言葉でも解釈の違い等を発見できる喜びはあります。
素敵なアナログ
ふだんは、電子辞書をつかってます。 これは辞書は辞書でも、私にとっては SLのように楽しむためのもの。 もっているだけでも、楽しい。 引いても楽しい。 とてもはやい対応でした。
字は小さいし読みにくいし(とはいえ、原版もこの大きさだったのだから仕方ないか)、実用的な辞書としては殆ど役に立たないと思うが、解説を読み、この辞書のなりたちや著者のこの本にかけた思い、過去多くの文士たちが愛読した背景などを想像しながら読んでいくと、文学作品を読んでいるような気分になれる。語釈も味わい深いものがあります。