多様な人びとによる「出逢い直し」が社会変革へ向けて相互理解を創出する。
すべての人びとの尊厳を保障する社会保障等のサービスが確立され、ひとり一人の個性が伸ばされていく社会は実現可能だろうか?
ソーシャルワーカーは貧困や差別に直面し、社会から排除されている「人びと」との出逢いから社会を捉え、その改良と変化を促進する。「人びと」とともに「社会のあるべき姿」を模索していくことは、ソーシャルワーカーにしかできない「社会変革」であり、この点において、従来の社会運動とは異なる「新しい社会変革」のあり方を提示できるかも知れない。
未来のソーシャルワーカーに向けた、自負心と挑戦心を鼓舞するための提言。
はじめに
「あるべき社会像」の淵源にあるものーー平和の旗手としてのソーシャルワーカーーー/「価値・道徳的基準」と「経験的基準」から捉えた「あるべき社会」/「ソーシャルワークの価値」に依拠した実存する「人びと」への支援/現存する「人びと」のニーズに着眼した「社会変革」/社会の実体を掴む/ミクロ・メゾ・マクロ領域及び未来から人間の権利擁護を捉える/「人びと」の側から社会を描写する/「プラスの労働」・「生産的労働」としてのソーシャルワーク
凡例
六章 「地域共生社会」の潜在的機能と可能性
「地域共生社会」の潜在的機能と可能性
七章 「地域共生社会」の陥穽と危険性
「地域共生社会」の陥穽と危険性/「地域共生社会」をどのように受け止め、そして、受け流すべきか/真の地域共生社会を志向する
八章 「出逢い直し」を敷衍させる「地域の絆」の実践基盤
「地域の絆」の概要と実践の基盤/「状況に埋め込まれた学習」を意図した実践
九章 「出逢いの不在」と「出逢いの失敗」を乗り越える「出逢い直し」の方途
地域包摂・地域変革へ向けた「出逢い直し」の実践事例/「出逢い直し」の基盤となる方途ーー「出逢いの不在」と「出逢いの失敗」を乗り越えるーー
十章 今あらためて問うソーシャルワークの専門性
今求められる社会を捉える力/「社会変革」の停滞を打破するために/ソーシャルワークの展望
あとがき
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