【POD】機関誌 観光文化 262号 特集 MICE再考
現在、観光振興財源として「宿泊税」が着目され、 観光産業の低生産性の一因として、稼働率の変
動(繁閑差)が大きいことがあげられる。宿泊業
をはじめ、観光産業の多くは装置産業であり、そ
の装置(例:宿泊施設の設備・建物)を継続して
高稼働させることが生産性向上(全要素生産性)
には有効であるし、また、雇用の面でも、稼働率
が安定することで、細切れ雇用を抑制し継続雇用
が可能となる。これは、雇用の安定化にもつなが
り、教育コストの低減、現場ノウハウの蓄積など
の向上につながることになる。
こうした稼働率の安定化にむけて、海外で注目
されているのがMICEである。海外DMOでは、
観光需要ではなく、このMICEの取り込みを重
視しているところもすくなくない。しかしながら、
我が国においては、MICEという言葉は移入さ
れているものの、地域振興の手段として体系的、
戦略的な運用とはなっていない傾向にある。そこ
で、改めてMICEという非観光需要の戦略的価
値について検討を行う
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