若尾文子がきれいです。品質、納期、大変満足しています。この度はありがとうございました。,「悶え」という煽情的なタイトルとは裏腹に、冒頭いきなり「芸術祭参加作品」と字幕が出るのには驚いたが、原作は平林たい子だったんですね。結婚式のシーンから始まり、新婚旅行先は箱根、昭和30年代はまだここか宮崎が一般的だったか。「結婚して娘でなくなる」、「(女として)未知の世界」、「新しい妻という人生」などと若尾文子のモノローグで語られる。昭和30年代の女性は結婚まで体を許すことはなく、その貞操感、結婚観はこれほど現代とは違う大仰なものだったのだ。若尾文子の口から「(私は)処女」という言葉が出る衝撃。物語は事故で不能となった夫と如何に結ばれるかと言う一点で進むのだが、その度に変な毒々しい色の渦巻きが画面を覆い、大げさな音楽が高鳴って大笑いであるが、当時は大真面目に作っていたんだろうなぁ。結果的に何とか結ばれて、最後は妻の座が一番、平凡な幸せが良いというところで終わるのだが、その古風過ぎる考えに、今では絶対女性蔑視と叩かれそうな映画である。
レビュー(2件)
若尾文子がきれいです。品質、納期、大変満足しています。この度はありがとうございました。
昭和30年代の女性観
「悶え」という煽情的なタイトルとは裏腹に、冒頭いきなり「芸術祭参加作品」と字幕が出るのには驚いたが、原作は平林たい子だったんですね。結婚式のシーンから始まり、新婚旅行先は箱根、昭和30年代はまだここか宮崎が一般的だったか。「結婚して娘でなくなる」、「(女として)未知の世界」、「新しい妻という人生」などと若尾文子のモノローグで語られる。昭和30年代の女性は結婚まで体を許すことはなく、その貞操感、結婚観はこれほど現代とは違う大仰なものだったのだ。若尾文子の口から「(私は)処女」という言葉が出る衝撃。物語は事故で不能となった夫と如何に結ばれるかと言う一点で進むのだが、その度に変な毒々しい色の渦巻きが画面を覆い、大げさな音楽が高鳴って大笑いであるが、当時は大真面目に作っていたんだろうなぁ。結果的に何とか結ばれて、最後は妻の座が一番、平凡な幸せが良いというところで終わるのだが、その古風過ぎる考えに、今では絶対女性蔑視と叩かれそうな映画である。