・・・・・・・・・・・・・・・・・・・実写映画化決定! !◎津村記久子作品初の映画化◎主人公・堀貝佐世(ホリガイ サヨ)役は佐久間由衣さん痛ましい過去を持つ猪乃木楠子(イノギ クスコ)役は奈緒さん監督・脚本:吉野竜平さん2021年全国順次公開予定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だるい日常その裏に潜む悪意ーー大学卒業を間近に控え、就職も決まり、単位もばっちり。ある意味、手持ちぶさたな日々を送る主人公ホリガイは、身長175センチ、22歳、処女。バイトと学校と下宿を行き来し、友人とぐだぐだした日常をすごしている。そして、ふとした拍子に、そんな日常の裏に潜む「暴力」と「哀しみ」が顔を見せる…。第21回太宰治賞受賞作にして、芥川賞作家の鮮烈なデビュー作。解説:松浦理英子
レビュー(143件)
酒井順子さんの中年女性ぶっちゃけエッセイを同時に読んでいたため、本作主人公ホリガイ女史の独白が、エッセイと本作との境界を曖昧にして面白かった。著者のデビュー作にして太宰治賞を受賞した作品は、京都在住の不思議な性格の大学4回生女子を取り巻く人間模様が淡々と綴られる。幼少時代のトラウマ、好きな男子の自死、処女喪失への憧憬、児童福祉司を目指す動機が輻輳する主人公。イノギさんの辛い過去と相まって、惹かれあう二人。静かに、しかし大きくうねる波のように進む物語を堪能した。
やっぱりいいです
大好きな作家さんです。何気なく進む日常の風景なのに、どうしてこんなに夢中になって読んでしまうのか。そして最後の最後に、ああなるほどとため息が出ました。他の作品もまだまだ読みたい!
良いです。
なかなか面白い作品でした。が、もしかしたらこの感覚は男性には分かりづらいかもしれませんね。
すごい・・・
テーマとしては、とってもシリアスなんだけども、書き手が、ひとつひとつの出来事や対象を決して斜めには見てなくて、強がったりイキがったり格好つけたりせず、バカ正直に真正面から、あまりに率直で素朴なふうに世界を捉えていて、その捉える視線が、捉えたことの表現の仕方が、ユーモアの泉。おもろくて、めちゃくちゃ笑えます。 これを、26、7で彼女は書いたという。デビュー作なのだという。まさに、才能だなぁ。長く楽しませてくれそうな作家さんで、期待できる。この人で、また読みたい。
圧巻です
読み終わったあと、目を閉じて「あぁ…っ」となんともいえない溜息が出る。共感できても、彼女のようになれるわけではない現実。他人に理解してもらえないだろうが、自分の中にある何か。理不尽に怒り、でもそれに屈服するのが現実で…と、ごちゃごちゃあるのですが、そういうものが全部一緒になって溜息しか出ないのです。これがデビュー作とは恐れ入る!