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35歳の乃里子。剛との結婚解消とともに中谷財閥からも解放されて、仕事も昔の友情も取り戻した。1人暮らし以上の幸せって、ないんじゃない? しかし自分の将来の姿もなぞらえていた女友達に悲しい出来事が。そのとき手を差し伸べてくれたのは……。「誰か」がいるから、1人でも生きていける。 人生は美しい。この小説は、乃里子という女の子が生きている様子だけで、それを描き尽くす。瞠目する。--津村記久子 160万部の「乃里子3部作」連続刊行第3弾! 心許なさに1人で泣いたり、口にするのも恥ずかしい失敗をしたり。けっこう試練もあったりする。でも…… 私、この作品を書くために生まれてきたのかもしれへんわ。--田辺聖子 35歳の乃里子。剛との結婚解消とともに中谷財閥からも解放されて、仕事も昔の友情も取り戻した。1人暮らし以上の幸せって、ないんじゃない? しかし自分の将来の姿もなぞらえていた女友達に悲しい出来事が。そのとき手を差し伸べてくれたのは……。「誰か」がいるから、1人でも生きていける。(解説・津村記久子)
レビュー(65件)
自由に生きる大人の女性が主人公で、リアリティがあり面白かったです。
説明というか前置きがすごく長くてイライラしましたが、離婚後の剛ちゃんとの関係はなかなか素敵ですね。私は私的生活を最初に読んで、楽しかったのですが、続編やその前の物語があるのを知らず、今回続編である「苺をつぶしながら」と「言い寄る」を読みました。私的生活が一番好きかなー。
息抜きに上質な関西弁の小説を
3部作の最後ですが 女の子の心理を描いて美味しい味付けです 主人公の気持に同感しました 詳しくはブログで書きます
先日言い寄るを購入してすっかりはまってしまいました。主人公が本当に魅力的!! 単行本だと勘違いして購入してしまったのでいずれ単行本も購入します。表紙がとても可愛いんです。何度読んでも時々読み返したくなるそんな本です
文庫本が再版されたのを機会に改めて購入して「言い寄る」「私的生活」と続けて読んでます。初めて読んでからなんと約20年ぶり。 以前買った文庫は340円(笑)。値段を比較すると年月を感じますが、ストーリーは全く古さを感じないどころか、文面を覚えているのにもかかわらず登場人物の内面に新たな発見があったりして、笑い泣きが何度も。剛の可愛さ、でも一緒にいられない乃里子の胸の痛み。。 田辺聖子を読んだことのない20代位の方にもお勧めしたいです。