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2014年、病に倒れる。思うようにいかない身体。 失意の中でどうして私は正気を失わず、また立ち上がろうとしたのか。 闘病、リハビリ、俳優としての復活。 これまでの7年間をつぶさに見つめ、過去に寄り添ってくれたあの人たちの思い出を紐解き、 この人たちと歩んだ日々を思索する。 俳優・塩見三省が自分自身の心と身体に向き合い、真摯な言葉で綴った珠玉のエッセイ集。 第1章 私の病との闘い 或る日突然に日常を絶たれた人たち 第2章 病と共に生きるとは 故郷を想う、シベリア鉄道紀行 第3章 あの人たちを想う 岸田今日子、つかこうへい、大杉漣 第4章 この人たちと生きる 長嶋茂雄さん、三池崇史、岩井俊二 第5章 夕暮れ時が一番好きだ 復活への「居場所」というもの、バスに乗る 第6章 静寂と修羅 北野武監督 『アウトレイジ ビヨンド』『アウトレイジ 最終章』
レビュー(10件)
ご病気を経て懸命にドラマで再生を果たそうとする姿を拝見して塩見さんの 本が読みたくなりました。
友人が55歳で脳出血で倒れました。人の気持ちが少しでもわかればと思い購入しました。読んだ後はこの友人へ渡しました。
じんわりと胸に沁みる一冊
心にじんわり染み込むような良書です。 深みのある人柄、コワモテなお顔なのに涙脆い一面など読むとますます魅力的な方だと思いました。 脳出血から現在に至るまでの苦悩や努力、周りへの感謝が深い言葉で綴られています。 オススメの一冊です。