日本思想史家として活躍してきた著者が主として台湾・韓国などでおこなった講演や講義を中心に構成した東アジア論。「東亜」か東アジアか、他者としての漢字、古代の日韓関係、「常民」を問う、靖国問題、東アジアの近代、東アジア共同体、『論語』の読み方、などを一市民として語ろうとする著者の言葉は著者自身の東アジア世界との思想的関わりを示すとともに、われわれの東アジア観の根底的な見直しを促す。(発行=白澤社/発売=現代書館)
一 昭和日本と「東亜」の概念
二 「国語」と「日本語」と
三 アジア認識の問題──漢字論の視点から
四 「韓」の痕跡と「日本」の成立──日韓関係の過去と現在
五 「東アジア」という可能性── 一国日本史を開くとは何か
六 「国家が祀ること」とは何か──市民にとっての「靖国問題」の原点
七 ポスト阿片戦争として東アジアの近代を考える
八 歴史の共有体としての東アジア──東アジア共同体をめぐって
九 思想史の方法──『論語』をどう読むか
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