本書は,ユング心理学から認知行動療法まで,現代に生きる臨床家のための臨床エッセンスを満載した16章のテキスト・ブックである。編集には,子どもから高齢者まで,幅広い臨床経験をもつ山中康裕があたった。
心理臨床家になるために重要なテーマを3部に分け,それぞれ,「心理臨床家のコア」と「心理臨床の思想」「臨床のリアルのなかで」と題し,まさに視野の広さと深みのある内容になっている。
この本は,多くの心理臨床家をめざすものにとって大切な本になるだろう。多くの初学者にお勧めしたい一冊である。
第1部 心理臨床家のコア
第1章 心理臨床の最前線 ■ 山中康裕
第2章 心理療法の「仕事」 ■ 中島登代子
第3章 心理療法家の覚悟 ■ 古谷 学
第4章 心理臨床とリアリティ ■ 長岡由紀子
第2部 心理臨床の思想
第1章 こころに耳を傾けるために ■ 名取琢自
第2章 心理臨床と宗教 ■ 前田 正
第3章 空間象徴の理論的基礎 ■ 後藤慎吾
第4章 心理臨床と剣道 ■ 中島郁子
第5章 バウムテスト第三版ドイツ語原著を翻訳して ■ 岸本寛史
第3部 臨床のリアルのなかで
第1章 児童虐待における親支援 ■ 柴田俊一
第2章 「重ね」の意味 ■ 三海幸代
第3章 新生児医療と心理臨床 ■ 竹内里和
第4章 心理臨床からみた身体 ■ 田口多恵
第5章 箱庭療法における境界性の生成 ■ 新村信幸
第6章 心理臨床と高齢者臨床 ■ 森上克彦
第7章 精神科領域における認知行動療法 ■ 河合正好
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