- 46
- 4.34
鎌倉に春一番が吹いた日、一台の快速電車が脱線し、多くの死傷者が出てしまう。 事故から二ヶ月ほど経った頃、嘆き悲しむ遺族たちは、ある噂を耳にする。事故現場の最寄り駅である西由比ヶ浜駅に女性の幽霊がいて、彼女に頼むと、過去に戻って事故当日の電車に乗ることができるという。遺族の誰もが会いにいった。婚約者を亡くした女性が、父親を亡くした青年が、片思いの女性を亡くした少年が……。 愛する人に再会した彼らがとる行動とはーー。
鎌倉に春一番が吹いた日、一台の快速電車が脱線し、多くの死傷者が出てしまう。 事故から二ヶ月ほど経った頃、嘆き悲しむ遺族たちは、ある噂を耳にする。事故現場の最寄り駅である西由比ヶ浜駅に女性の幽霊がいて、彼女に頼むと、過去に戻って事故当日の電車に乗ることができるという。遺族の誰もが会いにいった。婚約者を亡くした女性が、父親を亡くした青年が、片思いの女性を亡くした少年が……。 愛する人に再会した彼らがとる行動とはーー。
レビュー(46件)
脱線事故で亡くなった方と会える話しで4話の短編で構成されています。 突然大切な人が亡くなって心の整理がつかない中、私が同じ立場になっても会いに行くだろうと思いました。 二度と会えないと思っていた人に会える最後のチャンスをもらえるなんて幸せな事ですよね。 案内人の幽霊の雪穂さんが亡くなって悲しんでいるお祖父ちゃんも雪穗さんに会えたら良かったのにと考えると切ないですね。 素敵な小説でした。
娘の夏休みの課題で購入。発送も早く助かりました。
脱線事故被害者4名の物語
真面目に誠実に生きる人に特に読んでもらいたい作品。 ある脱線事故の被害者4人の物語で短編4話からなる。それぞれが実は影響を与えていたり、最後に明かされるルールの真相であったりとなるほどと思わせる仕掛けがある。 4話とも涙なくしては読めず、日常の大切さを考えさせられた。
とても面白く、すぐに読んでしまいました。家族や友人を大切に、という気持ちが強くなりました。
幽霊とか軽い感じもありますが、あまり深く考えずにサクッと読んで、泣ける小説です。主に若い人向けなキュンとした内容だと思います。