【輸入盤】『オーボエ四重奏曲集〜モーツァルト、ルイージ・ガッティ』 セリーヌ・モワネ、モアメド・イベール、シンディ・モアメド、ティム・パー
モーツァルトの人気曲とザルツブルク宮廷ゆかりのガッティの注目曲
モーツァルト、ルイージ・ガッティ:オーボエ四重奏曲集
セリーヌ・モワネ(オーボエ)、モアメド・イベール(ヴァイオリン)、シンディ・モアメド(ヴァイオリン)、ティム・パーク(チェロ)
シュターツカペレ・ドレスデンのソロ・オーボエ奏者、セリーヌ・モワネはベルリン・クラシックスで3枚のソロ・アルバムを制作していますが、今回は室内楽となります。
曲目はモーツァルトの有名なオーボエ四重奏曲を中心としたもので、ザルツブルク宮廷で父レオポルトの上司となったルイージ・ガッティのオーボエ四重奏曲も収録。
ガッティの作品は、ザルツブルク大司教領が世俗化されていた晩年に作曲されたもので、ヘ長調四重奏曲では、オーボエの音域をモーツァルトの四重奏曲よりもさらに高い高音を要求するなどかなり技巧的な面もあり、オーボエの音色の可能性を大胆に拡張した革新者としてガッティを位置づけるものとなっています。
ブックレット(ドイツ語&英語・12ページ)には、音楽ジャーナリストのシュテファン・シュヴァルツ=ペータースによる解説などが掲載。
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作曲家家情報ルイージ・ガッティ (1740-1817)1783年2月、コロレド大司教(1732-1812)からザルツブルクの宮廷楽長に任命されたルイージ・ガッティ司祭は、直前までマントヴァ公国サンタ・バルバラ大聖堂の楽長を務めていたオルガン奏者でテノール歌手でもあり、また、メタスタージオ台本のオペラやオラトリオなどの作曲実績も豊富な多才な音楽家でした。
ガッティの着任当時はモーツァルトはすでにザルツブルクを去っていましたが、1763年から宮廷副楽長を務めていたレオポルト・モーツァルト(1719-1787)は、以後、亡くなるまでの4年間、ガッティの下で働くことになります。レオポルトが楽長に昇格できなかったのは、休暇過剰などの問題により1777年に宮廷副楽長を解任されたことがあったからで、復職と昇給は認められたものの、最後まで副楽長のままでした(モーツァルトは1781年に欠勤多数などの理由により解雇)。
レオポルトの死の2年後にはフランス革命が勃発し、その影響は順次拡大。ザルツブルク大司教領も、ガッティ着任の20年後、1803年には世俗化されて大司教の統治権が無効化されるという状況で、1809年には約1年間フランス帝国領になり、1810年から1816年までの約6年間はバイエルン王国領という具合で、1817年にガッティがザルツブルクで亡くなったときはオーストリア帝国領になっていました。
もっとも、コロレド大司教は元々ウィーン貴族であり、皇帝ヨーゼフ2世(1741-1790)の啓蒙主義改革の信奉者でもあったことから、1780年以降、ヨーゼフ2世の一連の改革をザルツブルクにも導入。中には教会予算の縮小と宗教活動の制限に伴う教会音楽家の削減も含まれており、歴史的にローマと縁の深いザルツブルクでは住民の顰蹙を買ってもいたので、オーストリア領になっても大きな変化はありませんでした。
トラックリスト (収録作品と演奏家)CD 58:56
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791)
オーボエ四重奏曲ヘ長調 KV370 14'33
1. 第1楽章 アレグロ 06:50
2. 第2楽章 アダージョ 03:06
3. 第3楽章 ロンドー.アレグロ 04:37
ルイージ・ガッティ (1740-1817)
オーボエ四重奏曲 ハ長調 18'07
4. 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ 06:43
5. 第2楽章 アダージョ 04:53
6. 第3楽章 アレグロ・モデラート 06:31
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791)
ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 KV330 より(モワネによるオーボエ四重奏編曲)
7. 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ 06:25
ルイージ・ガッティ (1740-1817)
オーボエ四
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