動的性格と静的性格の二面性からトマス・リードの「常識」概念を紐解き、その上に成り立つ世界観を解き明かす。移りゆく常識と寄りかかれる常識の狭間で考え、「健全な常識」を考え直すための常識論。
●著者紹介
中元洸太(なかもと・こうた)
1994年 兵庫県に生まれる。
2016年 京都大学総合人間学部卒業。
2022年 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。
現在 京都大学大学院人間・環境学研究科人文学連携研究者,及び大阪工業大学非常勤講師。博士(人間・環境学)(京都大学)。身長177cm。
専攻 哲学。
著作 「トマス・リードにおける他人の言葉の役割」(『アルケー』第27号,2020年),「トマス・リードにおける知覚の直接性と知覚的知識ーー『探求』と『試論』の対比を通して」(『人間・環境学』第30号,2021年),他。
はじめに
凡例
序章 トマス・リードと常識
1 トマス・リードという哲学者
2 観念説
3 なぜ常識なのか、という問い
4 本書の構成
第1章 探究される常識
1 はじめに
2 リードの知識観
3 仮説の拒否
4 探究の方法
5 この章のまとめ
第2章 知覚の直接性と知覚的知識
1 はじめに
2 知覚理論の概要
3 知覚的直接性
4 認識的直接性
5 この章のまとめ
第3章 直観と成り立ちの問題
1 はじめに
2 直観と成り立ちの問題
3 精神機能の改善
4 物体と精神の区別
5 この章のまとめ
第4章 可謬主義と他人の言葉の役割
1 はじめに
2 心の陶冶の三段階説
3 常識原理の可謬主義と先入見
4 論争と同意
5 この章のまとめ
第5章 二つの言語、二つの進歩
1 はじめに
2 人工的言語の廃止?
3 雄弁の分類
4 言語における二つの進歩
5 この章のまとめ
第6章 常識の静的性格を捉える
1 はじめに
2 概念・習慣・探究
3 先入見と文化
4 構成的原理としての常識原理?
5 この章のまとめ
第7章 根本的な常識原理
1 はじめに
2 特別な常識原理
3 懐疑論と判断原理
4 可謬主義と判断原理
5 この章のまとめ
結論 鋲で留められたゴム紐
1 振り返り
--鋲とゴム紐ーー
2 ミニマルな常識の行方
注
参考文献
あとがき
事項索引
人名索引
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