「この地域の人は,どこに買い物にでかけるのか?」
「若者はなぜ,都会をめざして移動するのか?」
「なぜ災害常習地に人は住み続けるのか?」
「人はどのように世界を思い描いているのか?」
人間の空間的行動を意思決定過程から説明することをめざす「行動地理学」は、地理学の一分野として第二次世界大戦後の米国で始まった。冒頭の疑問は、心理学や経済学など既存の行動科学だけでは描けないもので,当事者をとりまく空間・場所・環境を考察していかねばならない。それが「行動地理学」。
米国で始まって以来の研究史と2000年以降の最新状況をまとめた、日本語で刊行される初めての行動地理学の本。収録文献リストはこの分野の書籍や論文を網羅して,充実の31ページ(日本語文献14ページ/外国語文献17ページ)。
まえがき
第1部 行動地理学の成立と展開
第1章 行動地理学の成り立ち
第2章 行動地理学の基本概念と構成
第2部 空間認知と空間的行動
第3章 メンタルマップと都市イメージ
第4章 認知地図の歪みと多様性
第5章 人間の空間認知と地図
第6章 GISと空間認知
第7章 地図を用いたナヴィゲーション
第8章 生活行動の時間地理学
第3部 行動地理学の応用
第9章 都市の居住環境評価
第10章 居住地選好からみた日本のメンタルマップ
第11章 働く女性の居住地選択の多様性
第12章 ハンディキャップをもつ人たちの都市空間
第13章 観光地のイメージと観光行動
第14章 広がる行動地理学
第4部 行動地理学の展望
第15章 行動地理学の成果と課題
あとがき
引用文献
索 引
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