心の闇や人の心理状態がとても移入しやすく読みやすかった。、ほの暗い物語なのに何故自分が星5つと満足しているのか、私自身何者か疑ってしまうような感覚でした。他の方が言われてますが、白夜行のような感じの内容です。,全然どこに光って感じの内容!!普段の普通の生活が光ってことなのかもしれないと思いました。どの登場人物も本心の部分がグロすぎる…リアルすぎるというか…。そもそも主人公も『普通』を装いたくて必死!!人には表と裏があるって表立っては言えないけれど、これが人間だよなと思う作品!!人間怖い!!,三浦しをんの小説の中でこれが一番癖があり力強い印象を受けた。 好き嫌いは分かれるかもしれないが、人間の本質に迫ったところが心をくすぐる。 映画化もされていて、BDやDVDにもなっている。,愉快な物語ではありません。 ページを繰る度、時に歯切れよく、時に流れるように滑らかで美しい文章で紡がれる様々な『理不尽と暴力』が心をざわつかせます。 次に吐き・吸う自分の息すら厭になるような、読むことが苦役にもなる、私にとってはそんな物語でした。それでも、読む手は最後まで止められませんでした。 無知な私はあとがきを読んで、この作品がいわゆる『311後』の作ではないことを知り驚きました。 ただの自然現象によって分別も思慮も情けもなく薙ぎ払われる数々の命。 それを間近に見た人間の心情を、私は想像する事ができません。ましてや『311』を目の当たりにしなければ想像しようとも思えなかったしょう。20年遡れば、隣の都市で起こった阪神大震災を見てきたというのに。想像力を、プラスにもマイナスにも遠くにも近くにも飛び回らせられる著者の心が、少々恐ろしくなりました。青山真治監督の映画『ユリイカ』を思い出しましたが、物語の閉じ方の違いもあるにせよ、より心に強く残ったのは、この『光』でした。,三浦しをんの長編は良質な映画を観てる様な楽しさ。世の中様々な分野で天賦の才能を持つ者が存在する彼女は正に天才!
レビュー(307件)
心の闇や人の心理状態がとても移入しやすく読みやすかった。、ほの暗い物語なのに何故自分が星5つと満足しているのか、私自身何者か疑ってしまうような感覚でした。他の方が言われてますが、白夜行のような感じの内容です。
人間そんなにきれいじゃないよね
全然どこに光って感じの内容!!普段の普通の生活が光ってことなのかもしれないと思いました。どの登場人物も本心の部分がグロすぎる…リアルすぎるというか…。そもそも主人公も『普通』を装いたくて必死!!人には表と裏があるって表立っては言えないけれど、これが人間だよなと思う作品!!人間怖い!!
渾身の異色作
三浦しをんの小説の中でこれが一番癖があり力強い印象を受けた。 好き嫌いは分かれるかもしれないが、人間の本質に迫ったところが心をくすぐる。 映画化もされていて、BDやDVDにもなっている。
愉快な物語ではありません。 ページを繰る度、時に歯切れよく、時に流れるように滑らかで美しい文章で紡がれる様々な『理不尽と暴力』が心をざわつかせます。 次に吐き・吸う自分の息すら厭になるような、読むことが苦役にもなる、私にとってはそんな物語でした。それでも、読む手は最後まで止められませんでした。 無知な私はあとがきを読んで、この作品がいわゆる『311後』の作ではないことを知り驚きました。 ただの自然現象によって分別も思慮も情けもなく薙ぎ払われる数々の命。 それを間近に見た人間の心情を、私は想像する事ができません。ましてや『311』を目の当たりにしなければ想像しようとも思えなかったしょう。20年遡れば、隣の都市で起こった阪神大震災を見てきたというのに。想像力を、プラスにもマイナスにも遠くにも近くにも飛び回らせられる著者の心が、少々恐ろしくなりました。青山真治監督の映画『ユリイカ』を思い出しましたが、物語の閉じ方の違いもあるにせよ、より心に強く残ったのは、この『光』でした。
やはり
三浦しをんの長編は良質な映画を観てる様な楽しさ。世の中様々な分野で天賦の才能を持つ者が存在する彼女は正に天才!