20世紀の数学や物理学における概念の生成を、エピステモロジーすなわち科学認識論の系譜にある哲学者の議論から読み解き、場の量子論や非可換幾何学にまで通じる〈科学作品の解釈学的現象学〉を提唱する。科学的対象における概念と実在性の関係を問う大著。
序
第1部 概念の哲学の系譜ーーフランス・エピステモロジーの中の数理哲学
第1章 哲学的方法論としての〈概念の哲学〉の導入ーーカヴァイエス
第2章 代数学における構造と操作性ーーヴュイユマン
第3章 数学における操作と対象の双対性、ならびに経験ーーグランジェ
第2部 自然科学の哲学的分析方法論と解釈学的現象学ーーエピステモロジーとリクール哲学の接続
第4章 純粋現象学から科学作品の現象学へーーリクールの〈三重のミメーシス〉からの接近
第5章 科学の解釈学的現象学の構築ーー概念生成への問いから実在性への問いへ
第3部 量子力学のエピステモロジーーー物理的実在性への問いとアナロジー
第6章 場の量子論の科学作品の現象学ーー量子論における代数的視点と幾何学的視点の干渉
第7章 物理学における反省的方法とエポケー、そして実在性の再把握ーー科学活動内部の現象学と解釈学
第8章 アナロジーによる物理的概念の運動と生成ーー量子論の構築におけるアナロジーの媒介機能
第4部 非可換幾何学のエピステモロジーーー弁証法による数学概念の生成と統一化への運動
第9章 現代数学における領域横断的な理論の発展ーー作用素環論の場合
第10章 現代幾何学における操作ー対象の双対と概念の拡張ーーリーマン=ロッホの定理からアティヤ=シンガーの指数定理へ
第11章 数学の統一化へ向けての弁証法とアナロジーーーA.コンヌの非可換微分幾何学の場合
むすび
Appendix
文献
あとがき
索引
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