山本健吉(1907年から1988年)昭和期の文芸評論家。
俳句・短歌をはじめ、小説・演劇・詩・古典文芸など、多岐に渡って、評論活動を行った山本健吉。公平かつ冷静に真贋を問うたその態度と方法とは何か。多面体として活躍し、わけても昭和の俳句史そのものと言ってよい健吉の生涯と思想に迫る。
序 章 昭和俳句の演出者
第一章 生い立ち
1 父 母
2 長崎で育つ
3 文学への覚醒
第二章 大学時代
1 同人誌仲間
2 教授陣との出会い
3 結 婚
4 共産主義への傾倒と脱退
5 俳句との縁
第三章 改造社編集者時代
1 入社の頃ーー大衆化時代の文学メディアへ
2 昭和俳句史の転換点に立ち会う
3 批評活動の開始
4 言論弾圧、疎開生活へ
第四章 文芸評論家として
1 流浪と妻の死
2 俳句論の出発点
3 俳句論の主役へ
4 新たな同志
第五章 名声の確立
1 俳句評論の本格化
2 占領解放後の文壇の変化の中で
3 二つの俳句論争
4 古典と現代の架橋
5 健吉の時代の到来
第六章 高度経済成長期の古典評論家
1 芭蕉論・井上靖との交友ーー昭和三二年
2 虚子論・国語国字問題ーー昭和三四、五年
3 俳人協会・蛇笏の死・万葉集論ーー昭和三六、七年
4 健吉の評価定まるーー昭和四〇年
第七章 達 成
1 昭和を代表する歳時記
2 研究者的評論家
3 俳句論の到達点
4 日本文化論への視点
第八章 晩年の華やぎ
1 七〇代の覚悟
2 戦争観
3 到達点
4 別れと出会い
5 大いなる清算
終 章 一期一会を大切に
引用・参考文献
あとがき
山本健吉略年譜
人名・事項索引
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