交わることのない、人の想い。切ない終わりがやってくる。「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に2人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならないーー。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。(講談社文庫)
「浅葱(あさぎ)、もう少しで会える」『i』は冷酷に二人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚(こづか)や月子(つきこ)を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならないーー。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。
レビュー(620件)
蝶々と月の光
10月に初めて読みました。15年前の作品なんですね。 自分の命をかけて守ろうとした彼は消えてしまった。 そして、彼と過ごしたささやかな、けれど幸せな思い出も消えてしまった。 せつなくて、せつなくて、 彼への想いを思い出しながら語るシーンは 泣きながら読みました。 それから、何度も何度も読み返しています。 当然、結末が変わる事はないけれど ふたりには幸せになって欲しかった。 お互いを必要としていたのに… この後、どうなったのかすごく気になります。 『ぼくのメジャースプーン』で蝶の形をした銀色のピンでとめている、きれいな女の人が出てきますが、記憶を取り戻したのかな… 彼はどうなったのだろうか、 とにかくせつないです。
とても面白かったです。
下巻に入り追い詰められていく感じやスピード感・誰もが疑わしい感じが良かったです。私的には最後の方のある会話がゆっくり読めば分かりますが、一気に読み進めるとちょっと??な感じがちょっと苦手でしたので星4つです。
書店で同作品の上巻を購入し、とても面白かったため読み終わる前に下巻を注文しました。 犯人を想像しながら読み進め、意外のようなやっぱりそうなのかみたいなかんじでした。 作中に出てくる女の子の性格がなりたくてもなれない羨ましく思えるから避けてしまうかんじの女の子でした。 女性作者だからこそ描ける作品なのかなと感じました。
衝撃でした。自分の見立てとは違うラストで率直にすごいと思いました。
エンディングも含めて最高でした。 この後に、「僕のメジャースプーン」を読むといいと思う。