まえがき ときどき荒れ狂う怒涛の中でもがき苦しむ少女を助けようと、必死に泳ぐが波にあおられ押し戻され、溺れそうになる夢を見る事が有る。 昭和29年9月26日。小樽の多感な水産高生二人が台風15号(国際名、マリー)接近中に、函館と青森間を結ぶ津軽海峡の定期航路であった青函連絡船に客として乗った。 台風は、日本海をゆっくり北上し渡島半島に接近し、急速に発達した台風15号は函館湾を直撃し、巻き込まれた連絡船は座礁転覆し乗客乗員1,100人以上が死亡行方不明、生存者わずか160名程と言われる。 世界の海難史に残る大惨事から奇跡的に助かり数少ない生存者として、運命と悪夢に翻弄されながらも生きて行く一人の少年の姿を描いた物語である。この作品は創作であり、実話ではありません。 書くに当たり、被害者、遺族様に哀悼の意を表します、合唱 著者より
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