なぜ人は「右手で右手を摑めない」のか?
この動かしがたい現実にこそ人類がいまだに完璧なる数学や論理学、物理法則の体系、究極的真理なるものを手にすることができない理由がある。哲学を超えてパルメニデス以来の難問である存在の端緒に迫る知的冒険の書!
私たちは生きていて、死に出会う。そこにはけっして経験できない、私たちを超えた何かがある。それは一体何か? 当たり前だと思っていたこの世界のさまざまな事物のあり方にあらためて疑問を向けてみると、あらゆる存在の背後に根源的な何かが息づいているのが感じられるだろう。
ーー納富 信留(東京大学大学院教授)
まなざし
「見る」とは何か/すでに与えられた何ものか
カタツムリ
さまざまな感覚/感覚の絶対的私秘性
水平線
海辺の古代人/現代の宇宙像/「前提ありき」の経験科学
言葉
言葉の世界/意識の誕生/意識の分析とその限界/見ることを意識する
エポケー
エポケーという方法/死の経験/自分自身の死
渦巻き
生きている世界/生きていることの定義
遺跡
死を祀る宗教的建築物/意識は死後も続くという仮定/二つの可能性としての死
人工衛星
神が死んだあとの世界/道徳教育のための宗教/神の末裔としての科学
握手
はじめに行ないありき/「在る」から「生る(ある)」の哲学へ/神々の微笑み
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