冷戦は終わっていない!
?冷戦のなかで築き上げられた「アメリカ」という蜃気楼を、
1945 年から64 年に至る、冷戦初期の文化を詳細に論じて
浮き彫りにする。
?その時期に形成した文化の論理とドラマトゥルギーが、
いかに今日の「アメリカ」を規定し、
国内外の新たな冷戦を再生しているのか!
?親米主義や反米主義といった情動を引き起こす
「アメリカ」は、アメリカ合衆国の社会や政治や文化で
あると同時に、
たとえば第二次世界大戦後の日本人の心のなかで
複雑に構築された「アメリカ」でもある。
【本書の目的】
冷戦初期のファミリー・メロドラマという映画ジャンルを
分析することで、冷戦リベラリズムを
ひとつのドラマトゥルギー(ドラマ) として折出する。
分析する映画は『オペレーション・キュー』にはじまり
『アパッチ砦』などのジョン・フォードもの、『夜歩く男』
『酔いどれ天使』『野良犬』などの黒澤映画、
『理由なき反抗』『蝿男の恐怖』『白昼の決闘』『捜索者』
『シェーン』『風と共に散る』など…。
序章 アメリカ、アメリカ
第一部 アメリカの影
第一章 アパッチ騎兵隊
ーー冷戦とジョン・フォードの騎兵隊三部作
第二章 「アメリカ」を輸出する国アメリカ
ーー冷戦とアメリカ研究の成立
第三章 大学と諜報
ーー知識の枠組みとしてのOSS/OWI
第四章 戦争記録画の失われた歴史を求めて
第五章 KUROSAWA NOIRの「アメリカ」
ーーネットワーク文化論のために
第二部 閃光とともに
第六章 ショック療法時代の文学と文化
第七章 クレイジオロジー
ーーロバート・リンドナーと冷戦初期の精神病理学
第三部 核/家族
第八章 蝿男の館 --冷戦家庭の設計図
第九章 YFZ牧場の襲撃 --冷戦とポリガミー
第十章 ハッピーエンド
私的な終章
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