- 14
- 4.0
「貧困をなくす」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー(性差)平等」「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」--SDGsが掲げる目標はどれも普遍的であり、異論などあろうはずはない。 しかし、「エネルギーをクリーンに」の部分には注意が必要だ。世界が目指す「脱炭素=カーボンニュートラル」の実現には、国民の莫大なコスト負担とチャイナリスクが潜んでいるにもかかわらず、ほとんど報道されることはない。 「再エネ」促進で暴騰する日本の電気料金、メガソーラーによる自然破壊と災害リスク、「太陽光パネル」で目論む中国の世界支配、欧州メーカーが「EV原理主義」に走る裏側、「水素は次世代エネルギー」が夢物語の理由、新手の錬金術となりつつある「ESG投資」の実情ーー。 各分野のスペシャリスト12人が「脱炭素社会」実現で危惧される負の側面を徹底レポート。「環境にやさしい」に騙されてはいけない!
レビュー(14件)
人それぞれ色々な立場の方がいらっしゃる中で、これはこれで勉強になりました。 全てがイエスでないことが当たり前です。
SDGsと脱炭素の実態について、テーマ毎に著者が異なっており、複数人の気鋭な見解が読めるのは興味深いと思います。 物に溢れた現代基準の『不自由のない生活』を維持することを前提とすれば、再生エネルギーはコスト増になるという事、 そして、風力発電や太陽光パネルの設置のために山林や海洋の環境を破壊してしまっておりSDGsにそもそも反している事、等々、環境のために良かれと思っていることが裏目に出てしまっている事は、予想以上にたくさんありました。 何かを減らすために何かを犠牲にする事で補っているだけだという事実を知り、今の生活スタイルを維持することが目的で必要な変化なのか、本当にそれが求めている幸せなのか、違う視点でも考えさせられる一冊でした。
大手メディアが取り上げない
取り上げない、不都合な事情を知る事ができる。