「これから一人だけ殺す。自然死にしか見えないかたちで」
解剖されない9割の遺体に、隠れた犯罪が潜む!?
真相とともに浮かび上がる、光崎教授の“悔恨”とは?
死体は雄弁に語るーー法医学ミステリー第4弾
「一人だけ殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授への脅迫文がネットに書き込まれた。日本の解剖率の低さを訴えるテレビ番組での、問題の九割はカネで解決できるという彼の発言が発端だった。 挑発などなかったかのように、いつもの冷静さで解剖する光崎。一方、助教の真琴は光崎の過去に手がかりを求めると、ある因縁が浮上し……。
レビュー(55件)
中山先生のファンです。期待を裏切りません。
海外からの技能実習生や出稼ぎ労働者が被害者となるストーリーが印象に残りました。怪しげな人工妊娠中絶薬が原因で亡くなるフィリピン女性の話もさることながら、工場の従業員を日本人、中国人、ベトナム人などと国籍別にグループ分けし、お互いに敵対心を持たせるように経営者側が仕向けた結果、それが殺人事件にまで発展してしまった話は「実際にあり得るかもしれない」と感じました。お互いにいがみ合わせておけば切磋琢磨し、競争するので工場全体としての生産性の向上につながる、などというのはあまりに安易すぎる発想なんでしょうね。
今回も面白かったです。通勤時の楽しみです。