「近ごろ数学がいろいろの所に顔を出すようになって、数学ぎらいの人々を困らせたり、うんざりさせているようだ。この本はそういう人々のために書いたいくつかの文章を集めたものである。どの文章も数学とはそれほど恐いものでも、また人間ばなれしたものでもなく、ただの人間たちが、何千年も昔から、寄ってたかってつくりあげた、きわめて人間くさい学問なのだ、という立場から書かれている。」(あとがきより)
数学の歴史や、数学のなかのいくつかの典型的な概念について、また、子どもも親もセンセイも悩ませる「集合」についてなど、平易でありながら本質的な数学論が語られる一冊。
『数学は変貌する』を改題、「数学と人間」「現代社会と数学の役割」「文科のための数学」の三篇を増補し、〈弔辞〉大岡信、〈追悼エッセイ〉森毅「異説遠山啓伝」を収録。
【目次】
プロローグ 数学とはなにか
数学は変貌するーー古代から現代まで
古代の数学
中世の数学
近代の数学
現代の数学
連続と不連続
数学の方法
分析ー総合の方法
等質化の方法
操作的方法
「集合」おそるるにたらず
数学と人間
現代社会と数学の役割
文科のための数学
あとがき
弔辞(大岡信)
異説遠山啓伝(森毅)
レビュー(4件)
読書日記
2023年2月13日読了 数学とは何かみたいなの。普通。 「あとがき」を1971年に書いているから、その辺りのもの。講演録とかどっかに書いたのとかをまとめたものだと思う。だから、同じ事の繰り返しとかもある。 途中から難しくなった。講演だから(盛って話していたの)か、あり得ない体験談とかが載っていた。 この人は、「水道方式」という計算規則を教える方法を考案した人。 発見があった。昔は、日曜日に祝日が重なることを「日食」と言っていたらしい。(その後インターネットで調べたけど、よく分からなかった) 面白かった記述。自分(遠山啓)は、1年間だけ集中して受験勉強をして大学に入った。今みたいに内申書とかがあったら行けなかっただろうというの。今後は、もっとこういう人に厳しくなる方向。