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〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉 「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。 世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。 私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。20世紀を代表する作品を、ここに新たにお送りする。
レビュー(1395件)
難しそうな本ですが、ベストセラーということなので必ず自分のためになると思って購入しました。
生きる意味を教えてくれる良い本だと思います。
心理学を専攻している子供の課題図書です。
まだ読んでいませんが、名著のようなので読むのが楽しみです。日本人としてこんなことがあったとちゃんと認識しておく必要がある
以前、母が読みたいとのことで購入したが、今回、私も読んだので、レビューを投稿。 本文は、凄惨極まりない体験にもかかわらず、感情むき出しではなく、冷静に分析しつつ書かれている。 著者が収容所に入れられる前から精神科医であったのがその理由だと思う。 翻訳の単語の選び方に、時折、素晴らしいのではないかと思うことがあった。 重い話だが、読み進めやすかった。 唯一の欠点は、「カポー」という言葉に注釈も説明もなかったこと。 訳者あとがきにも書かれていなかった。 他の言葉は漢字語に訳されているのだが、私は当時について予備知識が多く持ってはいなかったし、「カポー」は手持ちの電子辞書にも載っておらず、インターネットで調べた。