1500年以上の歴史がある日本の鵜飼。古墳時代には鵜飼の鵜を模った埴輪がつくられ、平安時代になると朝廷による鵜飼が都周辺でおこなわれた。今なお鵜飼がおこなわれ、技術が継承されている。本書は、日本の鵜飼を時代や地域、分野を超えて初めて総合的に明らかにする。
まえがきーー鵜飼が映しだす日本
序章 鵜飼から何を問うのか 卯田宗平
前篇 鵜飼を成り立たせるもの
第一章 ウミウ・カワウーーその行動と生態からみた鵜飼 亀田佳代子
第二章 捕獲技術ーー日本の鵜飼漁を支える根本 卯田宗平
第三章 鵜飼用具ーーモノからみた鵜と人間のかかわり 石野律子
第四章 鵜舟ーー長良川における鵜舟の構造とその必然性 今石みぎわ
第五章 鵜匠装束ーー労働着と見せる衣装のはざま 夫馬佳代子
第六章 アユーーその生態からみた鵜飼 井口恵一朗
第七章 鵜飼の美術ーー平安時代から幕末に至る絵画化の諸相 三戸信惠
コラム1 ウミウの人工繁殖ーーその難しさと楽しさ 沢木万里子
後篇 日本史のなかの鵜飼
【第一部 古代から近世】
第八章 古墳時代の鵜飼ーー日本における鵜飼の始まり 賀来孝代
第九章 平安時代の鵜飼ーー異文化としての古代鵜飼 小川宏和
第一〇章 鵜飼の表現ーー鷹狩図に描かれた鵜飼 水野裕史
第一一章 鵜飼制度の変容と鵜匠ーー尾張藩による保護と鵜匠の働きかけ 筧真理子
第一二章 俳諧にみる鵜飼ーー自他合一の自然観 篠原 徹
コラム2 鵜飼を展示するーー長良川鵜飼ミュージアムの現場から 河合昌美
【第二部 近代から現代】
第一三章 近代漁業制度と鵜飼ーー長良川鵜飼における皇室の保護とその意義 大塚清史
第一四章 生業としての鵜飼ーー江の川流域における鵜飼漁 葉杖哲也
第一五章 鵜川と鵜飼ーー高津川の鵜飼再考 宅野幸徳・篠原 徹・卯田宗平
第一六章 鮎鮨と鵜飼ーーその製造技術と菌叢の解析から 堀 光代
第一七章 地方公共団体による鵜飼の支援ーー観光行政にとって鵜飼とは何か 松田敏幸
第一八章 観光資源としての鵜飼ーー生業の技術をみせる 瀬戸敦子
終章 なぜ野生のウミウにこだわるのかーー日本的な動物利用の背景 卯田宗平
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