『その女アレックス』で世界中を驚愕させた鬼才ルメートルが放つ、極上の心理サスペンス。
あの日、あの森で少年は死んだ。 --僕が殺した。
母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。
死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。
十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間ーーその代償がアントワーヌの人生を狂わせる。
『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。
文庫解説・三橋暁
レビュー(17件)
大好きなルメートルさんの作品です。最後はぞくっとしました。
好みが分かれる
好きなので作品はほぼ読んでます。 今回は予想通りの展開でしたが、主人公の心情など上手く書かれてるので、つまらないとかはなかったです。 ある意味で彼らしい作品でした。
すらすら読める文章
海外小説特有の読みづらさがなく、すらすら読めます。元から日本語で書かれたのかと思うくらい自然な翻訳です。「マイホームヒーロー」のようにピンチを切り抜ける主人公を期待していましたが、結局は運次第なのが少し期待外れでした。主人公の性格に好感を持てず、応援しきれなかったです。