ぎりっ、ぎりっ。ぐし、ぐし。ざああああっーー。
深夜2:20、神足友哉は、今日もアパートの隣室から聞こえてくる不気味な物音で起こされた。
ふと、隣人の徐浩然(スーハオラン)が死体を解体する姿を妄想する彼だったが、近所で遺体の一部が発見されたことで現実味を帯びる。
気になった彼は、真夜中に部屋から出た徐を尾行すると、想像を絶する恐ろしい展開に。
五感から震え上がるような体験を提供するホラーミステリー。
【著者略歴】
中山七里(なかやま・しちり)
1961 年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』にて宝島社『このミステリーがすごい!』
大賞を受賞し 2010 年に同作で作家デビュー。音楽を題材にした岬洋介シリーズのほか、時
事問題をテーマとした社会派小説まで幅広くてがける。『連続殺人鬼カエル男』『アポロンの
嘲笑』『TAS 特別師弟捜査員』『護られなかった者たちへ』『カインの傲慢』『ヒポクラテ
スの試練』『毒島刑事最後の事件』『テロリストの家』など著書多数。
レビュー(127件)
ストーリーの本筋からはそれますが、自らに後ろめたいところのある登場人物が匿名で犯人の目撃情報を通報したものの、匿名であるがゆえに真剣に取り合ってもらえないシーンが印象に残りました。他人に本気で何かを伝えたいならば、やっぱり本名を名乗り、相手からの質問にもきちんと答える姿勢を見せなければ、ですね・・・。あと、ストーカー容疑で逮捕された経験のある登場人物は、「嫌よ嫌よも好きのうち」だと思っていたとのこと。そういうステレオタイプな偏見を刷り込まれる環境で育ったという一点に関しては、その男性もまた被害者だったのかもしれません。
発売日に届きました。通勤時に楽しんでいます。