なぜ現代人は「スピリチュアリティ」を探り、求めていくのか。
「宗教ぎらい」が加速する一方、「スピリチュアリティ」が宗教周辺のみならず教育・医療など様々な場面に浸透している。
こういった宗教・科学とは異なるものを志向する世界規模の思想潮流を、「精神世界」「ニューエイジ」の用語でも捕捉しきれない「新霊性運動」と名づけ、その特徴をセラピー・気功・神秘思想・教養の変容・代替知などの側面から網羅的に分析。
「救済」の宗教から「癒し」のスピリチュアリティへの展開を現代精神史上に位置づけた画期的労作。
※本書は2007年5月20日に秋山書店より『精神世界のゆくえ:宗教・近代・霊性』として刊行された書籍の文庫版です。
【目次】
はじめに
〔第1部 グローバルな現象としての精神世界〕
第1章 精神世界とは何か
第2章 ニューエイジ運動とその周辺
第3章 新霊性運動(new spirituality movements)
〔第2部 新霊性運動の体験と生の形〕
第4章 ニューエイジ運動の多中心性ーチャネリングの流行の意味ー
第5章 ニューエイジャーの癒しと救いーS・マクレーンの「自己自身への旅」-
第6章 自己変容体験とその参与観察ーセミナーの倫理と愛ー
第7章 ニューサイエンス理論のなかの心ー心=意識は何をなしとげうるかー
〔第3部 精神世界と知の構造の変容〕
第8章 教養から精神世界へー高学歴層の自己形成の変容ー
第9章 精神世界の主流文化への浸透ー霊性的知識人の台頭ー
第10章 新霊性運動と代替知運動ーある農業運動の事例からー
〔第4部 現代世界のなかの新霊性運動〕
第11章 セラピー文化のゆくえ
第12章 宗教と超えて?-新霊性運動と「宗教」観の変容ー
第13章 救済とルサンチマンを超えて?-現代宗教における「悪」についてー
第14章 救済宗教と新霊性運動ー軸の時代からポストモダンへー
あとがき
新しいスピリチュアリティの捉え方ー文庫版あとがきにかえてー
索引
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