1925年の市域拡張後、大阪市が日本第一のマンモス都市となった大大阪の時代に、市民としての矜持を胸に創造的な活動を行った大阪の画家たちの作品世界をつぶさに追う。作品に体現されるモダニズムの精神を追究するとともに、画家の文化的背景もふまえ、大阪画壇を著者ならではの角度からとらえた貴重な論考を収載。宝船版画等の著者コレクションにみる、成熟した町人文化の帰結としての趣味人たちの豊かな才能も一堂に会する。カラー図版多数掲載。
口上
凡例
第1章 大大阪の時代と画家たち
北野恒富と歌舞伎、浄瑠璃
菅楯彦と花街、舞楽、浪華風俗
小出楢重と「下手もの漫談」
鍋井克之の「大阪ぎらい物語」と風流座
前田藤四郎と「三文版画」「昭和エピナール」
第2章 近代大阪と女性画家
島成園ー女性の内面を描こうとした才星
木谷千種ー古典芸能と「年増美」
生田花朝ー「浪華情緒」とモダニズム
「女四人の会」と恒富、成園、千種門下の画家たち
第3章 趣味人ー大阪的なイマジュリィの世界
食満南北を思う
食満南北・菅楯彦・富田屋八千代「柳桜帖」
ほんや乙三洞
「浪華宝船会」と趣味人たち
「浪華宝船会」関連資料
おわりにー書き残したこと
大大阪を追い越そう!
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