インディアンの持つ世界観を描いた物語です。著者は「あとがき」で次のように記しています。「この物語は、私がかれこれ十五年ぐらい前に会った老人が発端の物語である。しかし、これはその老人の自叙伝的なものでは無い事をお断りしておく。あくまでもフィクションである。たぶん。なぜ、たぶんなのか。それは、この物語が老人に会った時に、頭の中に湧いてきたものだからだ。まるでその老人から送られてきたように。したがって、私自身が、ストーリーを考えたり、展開を考えたりという作業をしていないに等しい。そこにあるものを、活字の形に直していったに過ぎないのだ。最近になって、あれを書け、早く書けと、老人がやってきてせかしているような気がして、残りを一気に書き上げてしまった。忘れかけていた何かが反応して、頭の中に依然としてあったこの物語を、表に出す時が来たと告げていたのだ」老人とは、アメリカ・インディアンのメディスンマン(呪術医)であるローリング・サンダー。直接、本人と接して生活を共にした著者が、満を持してローリング・サンダーの言葉をつむぎます。現代を生きる私たちが忘れかけている大切なものが、ここにあります。
レビュー(0件)