本書では、情報処理システムとしての脳のしくみを、特に視覚と聴覚にスポットをあてて、神経生理学、心理学、神経回路モデルという三つの異なる側面から概観していく。しかし単に生理学や心理学の研究結果を羅列するのではなく、あくまでも情報工学という立場に立って解釈し、生理学や心理学の予備知識のない工学系の学生にもわかりやすく書いてある。大学の教科書・参考書として役立つことはもとより、これから視聴覚情報処理に関する研究を始めようとする研究者、あるいはその概要を知りたいという現場の技術者の入門書としても十分役立つように、最近の成果まで幅広く解説している。
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