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国が欲しいか。ならば一国をやる。延王尚隆(えんおうしょうりゅう)と延麒六太(えんきろくた)が誓約を交わし、雁国(えんこく)に新王が即位して二十年。先王の圧政で荒廃した国は平穏を取り戻しつつある。そんな折、尚隆の政策に異を唱える州侯が、六太を拉致し謀反を起こす。望みは国家の平和か玉座の簒奪(さんだつ)か──二人の男の理想は、はたしてどちらが民を安寧(やすらぎ)に導くことになるのか。そして、穢れを忌み嫌う麒麟を巻き込む争乱の行方は。
国が欲しいか。ならば一国をやる。延王尚隆(えんおうしょうりゅう)と延麒六太(えんきろくた)が誓約を交わし、雁国(えんこく)に新王が即位して二十年。先王の圧政で荒廃した国は平穏を取り戻しつつある。そんな折、尚隆の政策に異を唱える州侯が、六太を拉致し謀反を起こす。望みは国家の平和か玉座の簒奪(さんだつ)か──二人の男の理想は、はたしてどちらが民を安寧(やすらぎ)に導くことになるのか。そして、穢れを忌み嫌う麒麟を巻き込む争乱の行方は。
レビュー(324件)
十二国記の中で一番好きな国、キャラクターのお話で、今回真っ先に再購入しました。 一度、自分の国を喪ったが故に名君となった尚隆の国起こしや、王になってからの(周囲の?)苦労。肝心要な所はしっかり押さえながら、その他の部分は部下に丸投げしてしてしまえる信頼感や度量の大きさ、王と麒麟の掛け合い漫才のようなユーモアにもほれぼれします。哀しみと救い、両ともにジンとくるお話で大好きです。
プレゼント
十二国記ファンの妻へのプレゼントとして、7冊まとめ買いをした次第です。大満足であります。
友人に勧められて歴史系のものは苦手だし、あきたらすぐにやめようなんて軽い気持ちで手に取ったこの本はなんとなくたいとるが気に入ったという理由だけで、数ある十二国記シリーズから選んだ一冊でしたが、個性あるさまざまな人物や、スケールの広い話。私には少なくとも難しい漢字と小難しい言葉遣いや文法に苦労しました。けれども王とはなにか、国とはなにか。ただ平和を願うだけでは国はつくれない。時には選べないような2択を迫られる時もある。それでも王は民のためにあり、民に願いを託されてこそ王でいることができる。そんな切ないような感動がありました。 平和に生まれた現世の私達には想像することしかできないかつての人々の思いや願いを考えてほしいとおもいます。
まだ若い雁国と更夜の話。挿絵を見てパラパラ拾い読みをしただけで、まだ読み返していない(ホワイトハート版は読んでいる)。図南を読めば救われるけど、いまだに更夜は関弓に居ない。
小松尚隆こと延王のキャラがとても好きです。ちょっと軽い感じの人に見えるけど、実は情に熱い男ってイメージで、延麒(六太)との出会いや日々の会話がまるで目の前に居そうな感じまでするし読みがいがあります。 小野不由美さんの発想力って本当にすごいのでぜひ興味があったら読んでほしい1冊です!