批評理論を作品を通して学ぶことができ、知識を深めるにはうってつけの本です。『フランケンシュタイン』を再読するきっかけにもなり、文学や批評に興味のある方におすすめします。,roomで見付けて、roomで買うつもりが‥‥ 未だ読んでいませんが話題の本。 楽しみしています。room名 はけんしゃいん(笑),本書の趣旨は「フランケンシュタイン」という具体的な題材を通して、小説技法と批評理論を解説することにありますが、「フランケンシュタン」という小説がこんなに大きなインパクトを持つ作品であることを知り、驚きました。作者のメアリー・シェリーは19才の時に処女作として「フランケンシュタイン」を書きますが、17才の時に妊娠して早産で生まれた子を亡くしています。両親、夫とも高名な文学者ですが、「フランケンシュタイン」という作品を通じて窺い知れる作者シェリーの内面の豊かさには驚愕するばかりです(「フランケンシュタイン」は読んでいませんが)。 さて、本論のパート1の小説技法篇は小説がいかに書かれているかを整理するための手法です。冒頭から始まり、ストーリーとプロット、語り手、結末など小説を分析する手段が解説されます。作品を客観的に見る方法が分かった気がします。しかし、分析するだけでは理解は深まらない。 理解を深めるためには、どのような観点で作品を理解すればよいかのフレームが必要です。それがパート2の批評理論篇です。批評理論には伝統的批評、ジャンル批評など旧来からある方法、精神分析批評、脱構築批評、新歴史批評など哲学や思想から方法論を着想した批評理論があります。パート2は理論の解説という観点では少々物足りなさを感じますが、新書という制約から止むを得ないでしょう。一方、様々な批評理論を通じて「フランケンシュタイン」を解説していますので、作品自体への理解はぐんと深まります。文学を研究するとはこういうことかという片鱗を見せてもらった気がします。,息子にたのまれて購入しました。大学で必要だったのですが、直ぐに配送していただきました。,初心者にもわかりやすくてよかった。実例で書いてあるので、とても参考になる。同じタイトルの本で、さまざまな批評理論をしてあるためにわかりやすい。
レビュー(63件)
批評理論を作品を通して学ぶことができ、知識を深めるにはうってつけの本です。『フランケンシュタイン』を再読するきっかけにもなり、文学や批評に興味のある方におすすめします。
届きました。
roomで見付けて、roomで買うつもりが‥‥ 未だ読んでいませんが話題の本。 楽しみしています。room名 はけんしゃいん(笑)
「フランケンシュタイン」って深い!
本書の趣旨は「フランケンシュタイン」という具体的な題材を通して、小説技法と批評理論を解説することにありますが、「フランケンシュタン」という小説がこんなに大きなインパクトを持つ作品であることを知り、驚きました。作者のメアリー・シェリーは19才の時に処女作として「フランケンシュタイン」を書きますが、17才の時に妊娠して早産で生まれた子を亡くしています。両親、夫とも高名な文学者ですが、「フランケンシュタイン」という作品を通じて窺い知れる作者シェリーの内面の豊かさには驚愕するばかりです(「フランケンシュタイン」は読んでいませんが)。 さて、本論のパート1の小説技法篇は小説がいかに書かれているかを整理するための手法です。冒頭から始まり、ストーリーとプロット、語り手、結末など小説を分析する手段が解説されます。作品を客観的に見る方法が分かった気がします。しかし、分析するだけでは理解は深まらない。 理解を深めるためには、どのような観点で作品を理解すればよいかのフレームが必要です。それがパート2の批評理論篇です。批評理論には伝統的批評、ジャンル批評など旧来からある方法、精神分析批評、脱構築批評、新歴史批評など哲学や思想から方法論を着想した批評理論があります。パート2は理論の解説という観点では少々物足りなさを感じますが、新書という制約から止むを得ないでしょう。一方、様々な批評理論を通じて「フランケンシュタイン」を解説していますので、作品自体への理解はぐんと深まります。文学を研究するとはこういうことかという片鱗を見せてもらった気がします。
入門書
息子にたのまれて購入しました。大学で必要だったのですが、直ぐに配送していただきました。
わかりやすい批評理論
初心者にもわかりやすくてよかった。実例で書いてあるので、とても参考になる。同じタイトルの本で、さまざまな批評理論をしてあるためにわかりやすい。