人は、死ぬところに向かって生きているーー人間を“有限の生命体”と捉え、絶えず、生きることの“はかなさ”と“おもしろさ”を作品に刻み続けた池波正太郎。従来の時代小説ファンのみならず、じつに広範な読者の心を魅了した池波作品は、現代においても多くの人に支持され続けている。▼本書は、池波正太郎の残した膨大な小説・エッセイ群の中から、「人生と処世」「男と女」「歴史のドラマに学ぶ」など、テーマ別に言葉を選りすぐって編んだ箴言集。▼「人は、おのれの変わり様に気づかぬものよ。なれど、余人の変化は見のがさぬ」(『真田太平記 十』)「ともあれ、人間というものは、辻褄の合わねえ生きものでございますから」(『剣客商売/浮沈』)「人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ」(『鬼平犯科帳 十』)など、人間の心の奥底を知った男だから言える、味わい深いことば。そこに人間の本質を見出すことができる。
●第1章 人間という生きもの ●第2章 男をみがく ●第3章 男の生き方 ●第4章 リーダーの条件 ●第5章 男の死にざま ●第6章 世間というもの ●第7章 歴史のドラマに学ぶ ●第8章 男と女の勘ちがい ●第9章 家族の風景 ●第10章 食通の流儀
レビュー(15件)
池波先生の「思想」が凝縮された1冊。池波正太郎本の入門書としても、またファンも楽しめます。小説やエッセイの中から厳選された数々の言葉は「人間という生き物」の本質について考えさせられます。
池波正太郎さんの箴言集。ぱっと開いたところから読み始めることが出来て、気軽に読めるところがいいです。どの一言もとっても味わい深いです。でも小説の面白さを味わうなら、やはり物語を最初から最後まで読まないといけませんね。この本から、気になるシリーズを選んでみてもいいかもしれません。