〈会ったことがない私自身、その顔は私の心の裏側に貼り付けられている〉
上演不可能なト書き、語り手のいない台詞、錯綜する時空間、社会的タブーの侵犯、タイポグラフィー的実験、そして死ーー
表象可能性の極限へと迫り、戯曲という芸術形式そのものを根源的な問いに付した夭折の劇作家、サラ・ケイン。激しく変転する作品に通底するテーマを明らかにする、本邦初のモノグラフ!
序論
第1章 ケインのキャリアと作品
第2章 前提
第1部 障壁と逸脱ーードラマトゥルギーの観点から
第3章 いま・ここーー演劇的時空間
第4章 〈だれ〉--登場人物、話し手、俳
第5章 戯曲という文学形式の問題化
第2部 境界と侵犯
第6章 プライベートによるパブリックの侵犯ーータブー
第7章 暴力と痛み
第8章 語り
第9章 他者の渇望と喪失
結論ーー逸脱のことば、〈わたし〉の侵犯
引用文献一覧
サラ・ケイン略年譜
謝辞
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