「私の時代まではね、浜に遊びながら縁が結んでね。夫婦になった人もたくさんおった」
──月の出る夜、潮騒と三線(さんしん)の音が聞こえる浜で、若い男女が出会った“毛遊びー(もうあしびー)”。そこにはおおらかでいとおしい〈性と生〉のいとなみがあった。
農漁村に生きた明治生まれの女性たちの記録。庶民の歴史。
下巻=沖縄篇。大門正克氏(早稲田大学特任教授・日本近現代史)の解説「接ぎ穂を折らずに耳を傾ける」を収録。
1 沖縄の遙かな日々へ
ヤマトンチューに破壊された毛遊びー
幻の子守唄を訪ねて、保良へ
歴史を紡ぐ女たち──芭蕉布と上布
2 南の島の新村興亡
消えた村々
石垣島の糸満女
観光で生きるかつての餓死島・竹富
臍阿母(フスチアボ)
3 囲いのない廓
辻の女 その1
辻の女 その2
4 もう一つの沖縄戦
ノロの家から満州へ
大東亜共栄圏の夢の果て──パラオからの引揚者
解説 接ぎ穂を折らずに耳を傾ける 大門正克
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