生誕100周年、写真家・大辻清司の写真論考の待望の書籍化。
1975年1月号〜12月号の月刊「アサヒカメラ」(刊行当時の発売
元=朝日新聞社)に連載された、大辻清司の写真と文章による連
載「大辻清司実験室」を忠実に再現。
大辻はこの連載において、身の回りのモノや連載期間中の出来
事を撮影しつつ、自ら批評するという二役を同時に行い、写真
表現と写真論の統合を試みた。自身の出発点であるシュルレア
リスムと写真の接点において、「モノ(オブジェ)」とは何か
と問い、瞬間的な反応に従う「オートマティスムを実践した。
また、1970年前後に現れた「コンポラ写真」と呼ばれる写真の
動向を自ら取り組んで見せるなど、ストレートな写真表現への
多様なアプローチが収められている。
本書は、徹底的に個人的な出来事を主題とし写真表現の在りか
を探る大辻の写真観が現れた写真作品であり、写真論である。
大辻清司実験室1〈単なるモノ〉
大辻清司実験室2 いとしい〈モノ〉たち
大辻清司実験室3〈ソレがソコにある〉
大辻清司実験室4〈ソレとソレの間〉
大辻清司実験室5〈なんでもない写真〉
大辻清司実験室6〈写真の見せ方〉
大辻清司実験室7〈思わぬ出来事〉
大辻清司実験室8〈小名木川界隈〉
大辻清司実験室9〈なりゆき構図〉
大辻清司実験室10〈この部屋の中で〉
大辻清司実験室11〈間もなく壊される家〉
大辻清司実験室終〈そして家がなくなった〉
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