- 143
- 4.12
一九五九年、冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故。登山チーム九名はテントから一キロ半ほども離れた場所で、この世のものとは思えない凄惨な死に様で発見された。氷点下の中で衣服をろくに着けておらず、全員が靴を履いていない。三人は頭蓋骨折などの重傷、女性メンバーの一人は舌を喪失。遺体の着衣からは異常な濃度の放射線が検出された。最終報告書は「未知の不可抗力によって死亡」と語るのみー。地元住民に「死に山」と名づけられ、事件から五〇年を経てもなおインターネットを席巻、われわれを翻弄しつづけるこの事件に、アメリカ人ドキュメンタリー映画作家が挑む。彼が到達した驚くべき結末とは…!
レビュー(143件)
ますます解らない
この事件の事を知ったのはいつ、どんなキッカケだったのか記憶がないのだが、私の生まれた年に起こった事でもあり、とても興味深く読んだ。どんな結果を提示されようとも何か喉に小骨が刺さっているような状態で、スッキリしない。死人に口なしだが、彼らに聞きたい気持ちでいっぱいだ。 いったい何が事実なのだろう?
ほぼ一気読み
非常によくできた構成と、内容の濃さでほぼ一気読みしました。 この本の内容がすごくて人に話したくて仕方ない。。。
これはひどい。題名、コピーと内容にここまで差がある本も珍しくて残念。謎の盛り上がりにも工夫が全くなくて、著者の問題なのか翻訳の問題か。テーマがとても期待大だったのでガッカリ。時間を返して欲しいくらい。
未解決事件の謎解き
書評などで話題になっていたので購入。dead mountainを死の山ではなく「死に山」の訳にしたところがインパクトある。50年以上前のソ連で起きた謎に満ちた無惨な遭難事件に現代の外国人の目で解答を与えた、ミステリーのような本。解答が正しいかどうかはわからないが、一つの可能性ではあるのだろうか。謎解きのプロセスは面白かった。
名前が…
海外の話なので仕方がありませんが、名前が覚えにくい。 人名なのか地名なのかわかりにくいときがありました。。 終盤の、解明するところは面白かったです。 色々取材した結果、の、著者の推測で終わるのかと思いましたが 意外と納得できる結末だったので 良かったです。