- 21
- 4.16
旧北上川の河口から約3キロ上流に位置する宮城県石巻市不動町。3月11日、川を逆流し町を飲み尽くす大津波を逃れて、人びとは勤労者余暇活用センター・明友館に集まった。指定避難所と違い行政の支援が届かないこの自主避難所は、わずか数週間後には在宅避難者や児童施設に救援物資を届ける「支援する避難所」に役割を変える。行政のシステムが機能不全を起こし被災者の困窮に追い打ちをかけ、ボランティアグループさえ十分に機能できない状況のなか、高齢者や子どもを含む136人は生き抜くためにどう闘ったのか。傑出したリーダーのもと不思議と笑い声の絶えない避難所に長期密着した奇跡のルポルタージュ。
レビュー(21件)
多くの人に読んでもらいたいです!
私の出身地・石巻のとある避難所を追った本です。震災関連の本は多数読みましたが、この本が一番内容に引き込まれました。たくさんの人に読んでもらって、本当に必要とされる支援とは何なのか、現在被災地はどんな状況なのか、一人一人ができる支援についてなど、考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
なんとなく題にひかれて購入しましたが,被災地の知らなかった一面を垣間見ました.被災地支援のあり方を考えさせられました.