●本書は明治以来,日本の精神医学に影響を与えてきたドイツ精神医学,チュービンゲン学派を代表する精神医学者の主要論文を集めたものの邦訳である。本書を読めば,広い視野と深い洞察にみちた多次元精神医学の醍醐味をじっくりと味わったうえで,そのエッセンスを学ぶことができるであろう。
●目次
翻訳によせて
まえがきにかえてーーチュービンゲン学派
1部 概説
1.精神医学における次元
2.多次元診断 治療の土台ーー臨床研究の限界
2部 主要論文
3.ベルリン大学精神科開設に際しての講演
4.精神医学的認識の境界
5.パラノイア学説によせて
6.外傷性脳衰弱における心因性妄想形成
7.パラノイア学説の現代的発展のための原則について
8.内因性精神病の予後学
9.内因性精神病における精神療法の可能性ーー個人的回顧ならびに展望
10.患者に傾聴することーー精神科治療の人間学的視点
11.治療と症状改善に対するうつ病者の体験について
12.寄生虫妄想ーー幻覚の構造と病因論への寄与
3部 人と業績
13.Wilhelm Griesinger(1817-1868)--科学的精神医学の150年
14.Robert Gaupp(1870-1953)
15.Ernst Kretschmer(1888-1964)
16.Friedrich Mauz(1900-1979)
17.Max-Paul Engelmeier(1921-1993)
18.Horst Mester(1934-1984)
19.チュービンゲン学派ーー多次元精神医学の起源
あとがき
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