昭和18年、大阪・船場。
陸軍少将の娘は商家の長男に嫁いだ。
吊るされた男、池に突き立った日本刀、酒樽の死体。
一族を襲う惨劇は衝撃の終幕を迎えるーー
正統派本格の歴史に新たな頁を加える傑作
第75回日本推理作家協会賞/第22回本格ミステリ大賞 受賞作
大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和18年、婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ陸軍少将の娘、中久世美禰子。だが夫は軍医として出征し、一癖も二癖もある大鞠家の人々のなかに彼女は単身残される。やがて当主の死を皮切りに、相次ぐ惨劇が一族を襲うが……本格推理の真髄を突く、第75回日本推理作家協会賞、第22回本格ミステリ大賞受賞作。著者あとがき=芦辺拓/解説=杉江松恋
レビュー(8件)
これが受賞作なの?
2つの大きな賞をダブル受賞したので期待大だったが、自分にはまったく合わなかった。どこを評価されて受賞したのか、さっぱりわからない。 作者の個性なのか、時代に合わせた書き方なのか知らないが、文体が回りくどくて読みづらかった。最後まで読み切った自分を褒めてあげたい。 謎解きは、真相も動機も手口も真犯人も、まるで腑に落ちることはなく、かなり無理があると思った。