●わが国精神医学界に強い学問的衝撃をもたらした「自閉の利用」をはじめ、〈幻〉の名論文を載録した待望の著作集。四半世紀にわたる精神科臨床のエッセンスを著者が自選し、年代順に収録、その〈航跡〉を鮮烈にする。
●目次
序
第一部 雛の時代(1962〜67)
わたくしは精神科医です/LSD精神療法中にみられたanaclitic状況
抄録/発表論文
シュレーバー症例
抄録/発表論文
第二部 動乱の時代(1968〜70)
分裂病の心理的アプローチの有効性・限界/神経症論としての精神分析/境界例の治療/精神分析の外にでまいと思う/精神分析の適応ーー治療としての精神分析の位置づけ
抄録/発表論文
精神病質形成の状況因に関する研究
第三部 ロンドン体験(1971〜73)
ロンドン通信
第一報/第二報
『精神分裂病の精神分析』訳者序/書評『フロイトーーその自我の軌跡』/誘惑ーー精神療法家が最初に行う活動
抄録/発表論文
理想ーーiあるときは治療を助け,あるときは邪魔するもの
第四部 心を閉ざすことへの注目(1974〜78)
「秘密」の役割
抄録/発表論文
精神療法家への戒め/特徴ある心理機制を示した反応性うつ病の一例/「自閉」の利用ーーf精神分裂病者への助力の試み/青年期治療の基本問題
抄録/発表論文
書評『現代精神医学の概念』/症状をきかずに治療してみた/精神療法トレーニングにおけるひとつの工夫
抄録/発表論文
自閉療法と生活臨床の対比/入院患者に精神療法を行う医師へのオリエンテーション
第五部 スタイルの完成(1979〜84)
『想像と現実』読者のために/さ迷える神経症論/精神分析とイメージ/ambivalentという記述を禁止しようという提案/「転移」と「逆転移」について/書評『治療論からみた退行』/壮途を祝って/転移解釈の技法
抄録/発表論文
境界例治療/「転移」と「逆転移」/わたくしの分裂病治療/逆転移の研究一筋にーー訳者坂口君のこと/精神分裂病治療の夢/『精神科診断面接のコツ』/Freud,S.における攻撃理論の展開
第六部 老いへ向けて(1985〜88)
ふと振りかえると/書評『精神医学の経験 分裂病』/書評『図説 臨床精神分析学』/うつ病の回復過程の指標/書評『心身症と心身医学』/『自由連想』訳者あとがき/書評『甘えの周辺』/精神療法の初老期/「葛藤」についてのエッセイ:精神療法のために/精神療法 神経症
あとがきに代えて
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