はじめての人に向けて、古文書・くずし字の読み方を、9つの手紙を題材に取り上げやさしく解説。
くずし字の成り立ちから、読み方、さらには解釈 、鑑賞するときの注意点までを紹介。
図解、詳細な注、チャート、イラストを用いたレイアウトで、初心者でも古文書の手紙の面白さを味わえます。
【第一章】 古文書を読み始めようとする人へ
(一) 古文書はなぜ読めなくなったのか
(二) 日本語の文字ができるまで
(三) くずし字を読むための知識
(四) くずしじ読解と辞書
<コラム>
o 書体の歴史から見た草書のはじまり
o 仮名表記の必要性 - 人物画像鏡
o 使者と飛脚
【第二章】 読み解き初級編
◇ 「読み解き編」の使い方
◇ 表記・内容について
(一) 「二位」に宛てた嶋津義久の手紙
o 内容・現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
(二) 惟杏永哲の詩に応える聖護院道澄の和歌
o 内容・現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
(三) 蘆名盛隆に鷹を贈る伊達輝宗の手紙
o 内容・現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
(四) 倉知益左衛門に宛てた豊蔵坊信海の手紙
o 内容・現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
(五) 本阿弥光悦の礼状
o 内容・現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
<コラム>
o 披露状と勘返状
o 料紙の年代測定
o 自筆と右筆
【第三章】 読み解き中級編
◇ 中級編について
(一) 土岐頼行に宛てた沢庵宗彭の手紙
o 内容
o 現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
(二) 志田野坡に宛てた松尾芭蕉の手紙
o 内容
o 現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
(三) 「宗是」に宛てた伊達政宗の手紙
o 内容・現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
(四) 進藤大和守に宛てた徳川光圀の手紙
o 内容
o 現代語訳
o 読み方
o 解釈と鑑賞
<コラム>
o 濁点と句読点
o 「葦手」に書く
o 楮紙は風邪を引く
【第四章】 古文書から広がる世界
◇ 第四章について
(一) 実物を探しに出かけよう
(二) 史料として眺めてみよう
(三) 毛筆に親しもう
● おわりに
● 画像出典一覧
レビュー(2件)
古文書が近く感じられました
やさしい言葉で、書跡史学者ならではの目線で書かれているのが良いです。 書体のくずし字の見かたや、書札礼(手紙の様式)について解説がわかりやすく、コラムもどれも興味深く読みました。 「イチからわかる」とあるように、古文書を読む際の不明や戸惑いに寄り添うような内容。とくに、文字の歴史や、中世文書の解読について、このようにかみ砕いて説明してくれているものは今まで見たことがありません。 著者の御本(学術書的なもの)は高額だったり販売終了で入手困難だったりしますが、こちらのものは内容もよりコンパクトにまとめられており、お手頃価格で入門編としてもおすすめです。