今、僕は自分自身と完全に一つになったような気がする。それ以上の平安がどこにあるだろうか。それが鳥であり、猫であり、虫じゃないか。地に足をつけるとは、このことを言うのではないか。土に聞くまでもない。僕が土になったのだからーー。
有明海を望み、雲仙岳を見晴らし、故郷の河内につながる熊本の地で、師匠ヒダカさんの背中を見ながら畑を始めた。日々畑に足を運び、成長する野菜たちと向き合うこと。それは生まれてこのかた、土から遠く離されていたことに気づき、生命を取り戻していく過程そのものだった。
作ること、変化することをめぐる冒険。
『0円ハウス』『独立国家のつくり方』に連なる著者の到達点。
ヘンリー・ソロー『森の生活』、現代版誕生!!
土になった坂口恭平の目玉を借りて、
僕らは日頃見えないものを目の当たりにするのだ
ーー土井善晴
装画・口絵(16ページ) 坂口恭平
レビュー(16件)
楽しく読みました。
この書籍、紹介されて購入しました。 作者の前向きな行動力、考え方、絵画、等に心を 打たれました。 表紙のネコ素晴らしい。
家庭菜園を通じていろいろな人との繋がりや作者の感性が良く分かります。
Twitterで知って購入しました。 とてもシンプルに見えて、でも同じ日の 繰り返しではなくて。そんな暮らしをしてみたいと思います。ガーデニングはずっとしていますが、野菜も育てたくなりました。