コロナ禍にあって、今ここで、自分にできることは何かと考えたとき、むしろ状況が厳しければきびしいときだからこそ、直接に役に立たないとも言われかねない、詩作の痕跡を公に提示してみようではないかという、自分でも思ってもみなかった激浪が俄かに湧き上がり、新たになった詩作とそこに旧詩篇、童話、対話篇を織り交ぜて、このように纏った形に集成させてもらったと云う次第です。冒頭に置きました、「新しいソネット八篇〜口語定型詩のインヴェンション」は、本年2月2日に夜勤のさなか突然に降って落ちたものを、休憩時間にスマホのアプリ〈瞬間日記〉に打ち出したのが発端です。そして、それが、同様の仕方で、4篇づつ、2集のまとまりを成したのが4月4日のことです。昨年の3月末には、童話、「死んだ男ーー三声のインヴェンション」が突然なり、そのいきおいで、200枚を超える、対話篇「WAITING FOR GONDO-ゴンドーを待ちながら」を構想、7月10日にiPadに打ちこみはじめ、8月10日に初稿がまとまり、推敲を重ねること二ヶ月、10月10日に脱稿。その後、続篇を構想、執筆を開始したものの、今こそ、対話篇の登場人物のひとりナルくんの「天使のソネット」が切り拓いてくれた新たな地平にて、未曾有の口語定型詩のインヴェンションの試みを推し進めるべき場合ではないかと何かに促され、八つのソネットが誕生したという経緯です。そこに過去の作品および、17年から20年までの日記の言葉の織物、翻訳「春」「牧神の音楽」等々を間に挟みながら、三ヶ月程かけWordで編集したのが本書となります。MyISBN+Amazonという最新独自の出版機構を知ったおかげ、印刷製本以外は手づくりにて、お手にとってお読み頂ける今様個人誌が生誕しました。ありがとうございます。
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